藍色の空間

魂にメスはいらない

それを生きてみる

 当ブログの説明文に用いている「魂にメスはいらない」は故河合隼雄先生の著作のタイトルである。

たくさんは読んでいないが、河合隼雄先生の本には何度となく「気づき」を与えられてきた。

掲題の「それを生きてみる」はその河合隼雄先生が割と頻繁に口にされている言葉らしい。

らしい、というのはある本にそれが書かれていたからである。

石井ゆかりさんの『「美人」の条件』というエッセイである。

毎回お題を元にして書かれている中で、「どろぬまの恋」という題目で書かれた中で、河合隼雄先生の「それを生きてみる」を引用されて書かれていた。

たぶん、そうした恋は、もうどうしようもなく「その恋を徹底的に生きてみる」ことでしか、解決できないのかもしれない。心理学者の河合隼雄氏はその著作の中でしばしば、「それを生きてみる」という言葉を使う。どろぬまの恋をしている人は「これは正しい状態ではない、本当の人生ではない」という感覚を持っているが、そのどろぬまも、まさにその人の生きている人生の一部なのだ。「それを生きてみる」ところから、「その先」が見つかる。そして、それを「生きる」ことは、正解を知るとか、魔法での解決法を探すとか、そういうこととは全く別のことだ。自分で、まさに「生きてみる」しかないし、万人に当てはまる正解などはない。

 

私は自分のこれまでの歩みを思う時、なんとコスパの悪い人生か、と度々落ち込むことがある。

が、これも私なのだ、と近頃は思えるようになってきた。

そこで浮かぶのが河合隼雄先生の「それを生きてみる」という言葉である。

私は特別どろぬまの恋をしているわけではないが、それでも自分自身の性(さが)を追いかけたり、苦しめられたりしながら生き延びていきたいたいと思う。

再度明言する。

私は自死することなくなんとか生き延びたいのだ。

そのためにこのブログを書いているし、これからも「本当に自分が思う言葉」だけで綴っていきたい。

 

 

「美人」の条件

「美人」の条件